縄文人と私達 〜 注10

公開: 2022年9月19日

更新: 2022年9月19日

注10. 小泉保の縄文語

言語学者の小泉保は、『縄文語の発見』(1998)を出版し、縄文時代の日本語の影響が、現代の東北北部の方言や、九州地方や沖縄の方言に残されていると主張しています。その根拠として柳田国男の「方言周圏論」の考え方が応用されています。また、日本各地の方言の間に見られる、母音や子音の発音上の違いも注目されています。その結果、東北北部、北陸、出雲地方などに共通して残っている特徴に、縄文語の痕跡(こんせき)が表れていると主張しています。

参考になる書物

小泉 保著、「縄文語の発見」、青土社(1998)、155ページから195ページ